次世代ECに最適なパッケージ「EC-ORANGE」
——変化する時代に最適なECパッケージとは。株式会社エスキュービズムソリューションデザイン部 部長の岩井源太がこれからのECサイトに望まれる機能や今後のECサイトのより適した構築の方法について解説しました。
デジタルチャネルの変化
コロナ以前と比較すると、ECに接触する人が大きく増加し、店舗を訪問する人は大きく減少しました。店舗は「販売の場」から「体験の場」になりつつあり、今までとは異なるシチュエーションと役割を持ち始めています。
ECの利用が日常的になったことで、ECに接触する総数が増えたため、EC利用率・EC化率共に大きく伸びています。
コロナ前の2019年(黒実線)と比較したグラフでは、2020年(黒点線)を経て2021年(緑実線)も引き続き伸び続け、定着している様子が見られます。
こうした変化の時代には、どのようなECパッケージが適しているのでしょうか。
EC-ORANGEはエスキュービズムの創業時2007年に発表してから、多くの進化を遂げてきました。当初はEC-CUBEをベースにしていましたが、独自プラットフォームのシステムとして生まれ変わりました。2019年という比較的近年にパッケージ自体を再設計、再構築しているためECシステムの設計概念が他社と比較して新しいという特色があります。
そして2022年1月にEC-ORANGEのVer5をリリース、今後のECシステムの「あるべき姿」を実現しやすくしました。市場環境の変化、ECがメインになっていく可能性を持つ時代に、EC-ORANGEは最適なパッケージであると我々は考えています。
視聴行動の変化
前述のようにECの利用が日常化した点と合わせ、Web/デジタルチャネルへの接触モチベーションが変化している点も重要なポイントです。
2000年代ではユーザー誘導の基本といえば「検索」で、GoogleやYahooなどの検索エンジン、ポータルサイトの検索の起点を押さえることが、最重要課題でした。
現在では検索する場所や言葉が変化し、そもそも「検索しない」層も増えてきています。SNSやアプリで検索したり、ハッシュタグを追いかけて受動的な情報収集をしたり、絶えず流れてくるパーソナライズされた情報を取得したりと、検索行為自体が変化してきているのです。
従来通りのマーケティング施策や検索エンジン対策では十分な集客が望めない時代に適したEコマースの形は「ヘッドレスコマース」であると我々は考えています。
どこから接触してくるか分からない状態のため、タッチポイント自体を多数用意し、その流入先をECに変えておくことで、たどり着いたコンテンツで直接購入してもらうことができます。
ユーザーのタッチポイントすべてを「購入する場」に変えるヘッドレスコマースは、多少力技といえますが得られるメリットは大きいものです。
EC-ORANGEのVer5では従来密結合していたフロントエンドとバックエンドを分離、フロントエンドの多層化・複数化にネイティブに対応しており、ヘッドレスコマースが実現可能になりました。
EC-ORANGE Ver5はこれからのECサイトに求められる様々な要素を、EC/オムニチャネル提供の見地から新たに実装し直した新時代のシステムです。
EC-ORANGE Ver5の大きな特色は以下の3点です。
- 1. REST APIの構造
- 多彩なフロントエンドをAPIを介して連携することでヘッドレスコマースが実現可能です。
- 2. ソースオープン提供
- ソースコードをお客様に引き渡すため、システム開発の多様性を確保し、運用の自由度を高めることができます。内製化支援も実施しています。
- 3. サーバーレス環境対応
- AWSを中心としたサーバレス環境の構築により、サーバ運用の負荷を低減、構築から運用までをシームレスにサポートします。
ユーザーの流入の仕方や購入方法の変化に合わせ、ECパッケージも選択する必要があります。
これからの時代に最適なパッケージとして進化したEC-ORANGEをぜひご検討いただければと思います。