ウィズコロナ時代に起こった変化として、消費者のECでの購買する割合が増加したという側面と、事業者のEC参入が増加したという二つのポイントがあります。どちらの側面においても、消費者に選ばれるECサイトになるための仕組みが必要になってきています。 購買体験の付加価値を提供するには、One to One施策の重要性がこれまで以上に増してきています。
そもそもなぜOne to Oneのアプローチが必要かというと、一斉アプローチ、セグメントアプローチ、One to Oneアプローチの順にコンバージョン率が高まるからです。クーポン配布メールなどの一斉アプローチに比べ、その人の興味がある内容を適したタイミングでオファーを行うOne to Oneアプローチでは、相対的に高い割合のCVRとなることが分かっています。 One to One施策を行った結果、フォローメールでクリック率が改善した、メルマガの解約率が低減した、といった事例もあります。
しかし、実際にBtoCでOne to One施策を実施するのは様々な面でハードルが多いのも事実です。
こうしたハードルを踏まえて、どこまで効果が出るのか、手間がかかるためROIが出るのか分からず、One to One施策に踏み出せない企業もあると考えられます。
MAツールは顧客との関係を維持するためのコミュニケーションインフラ
そこで、One to One施策を誰にでも実現可能にするのがマーケティングオートメーションツール(以下MAツール)の役割です。MAツールは持続可能な顧客との関係を維持する重要なコミュニケーションのインフラであるといえます。
One to Oneのシナリオを作る際のコツは、以下の3つのトリガーと4つのポイントを組み合わせることです。
3つのトリガー
ユーザー行動トリガー
興味あり商品トリガー
企業トリガー
4つのポイント
Targeting(誰に)
Offer(何を)
Timing(いつ)
Channel(どこで)
効果の出るOne to One施策を実施するには、誰に何をすべきかを見つけ、それを実現し得る分析機能付きの高機能MAツールが必要です。
最近話題の施策として機械学習によるスコアを利用した施策がありますが、弊社で高い実績を出した施策には「ユーザベースベイジアンパーソナライズランキング(BPR)」が採用されています。購買履歴がないユーザや、新商品のため購買層の分析ができていないといったデータが不足しがちなケースであってもレコメンドができるロジックです。
また、機械学習モデルを作成して施策実施後に効果検証を行い、学習モデルを修正していくことで予測モデルの精度をあげていくことが可能です。
さらにOne to One施策のシナリオを作成する際にAIを活用すれば、運用リソースがなくても簡素化・自動化が可能です。