エスキュービズムによる
DX推進アプローチ

はじめに
「DX」「OMO」「UX」について

エスキュービズムでは、「DX」「OMO」「UX」を変革のポイントであると捉えています。この3つのキーワードについて、一般的に定義されている内容を引用しながら解説していきます。

DX(Digital Transformation)

「デジタルトランスフォーメーション」という言葉は、企業のためにあるのではありません。社会インフラやビジネスの基盤がデジタルに変容(トランスフォーム)することを指しているのです。基盤が変化するわけですから、私たちの視点もそれに合わせて変えていかないといけない、ということだと思います。

藤井保文・尾原和啓「アフターデジタル」p48(日経BP, 2019)より引用

OMO(Offline Merges Online)

これまでは「インターネットをどうビジネスに活用するか」という考え方だったと思います。しかし今では、「リアルな場所や行動も常時オンラインに接続している環境」が整っているので、「オフラインが存在しない状態」を前提として、ビジネスをどう展開していくかを考える必要があります。アフターデジタルという世界観を正しく理解し、行動データや接点を正しく使うことができないと、世界的なデジタル企業に太刀打ちできないと言う時代になってしまったということです。

藤井保文・尾原和啓「アフターデジタル」p48(日経BP, 2019)より引用

UX(User eXperience)

ユーザーエクスペリエンス(UX)とは、製品開発・システム構築等のサイクルの中で、コストを圧縮し、ユーザのニーズを満たし、高いレベルの製品とシステムを構築するために、顧客体験価値のユーザフィードバックを組み込んだ製品開発のアプローチです。

User Experience Professionals Association / UX education / 2020 より引用(和訳)

DXの再定義とアプローチ

経済産業省の「DX推進ガイドライン」(2018年12月)によると、DXの定義は次のように示されています。

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。

経済産業省「DX推進ガイドライン」より引用

様々な内容が詰め込まれた一文です。
この内容を3つに分解し、意味を掘り下げてみたいと思います。

①“激しい変化”の正体

まず前提となっている「ビジネス環境の激しい変化」について補足すると、これは「デジタルがリアルを包含し、純粋なオフライン状態がなくなる」という環境の変化を示しています。そして、来る「常にオンラインである」という状態はその可能性の広がり度合いから、ビジネスの従来のルールが崩壊してしまうほどの変化なのです。

②ビジネスモデルの変革

「製品、サービス、ビジネスモデル」等、より高い利用価値を顧客に提供することに言及していますが、ここで「変革」という言葉がつかわれていることに注目します。この言葉は、「従来の考え方では生き残っていくことができない」という差し迫った状況を表しています。大きくDXを捉えるとき、まず目標として意識すべきは「向上」そのものより、向上するための「変革」となるのです。

③戦える組織づくり

ここでは組織内に目を向けていますが、「業務」「組織、プロセス」のみならず「企業文化・風土」にまで言及し、再度「競争上の優位性確立のための変革」を迫っています。

DX推進計画では、まず現実的に実行できる施策をとることから始まることが多いですが、それでも従来のプロセスで対処できないことが必ずあります。多くの企業にとってここが一番の関門といっても過言ではありません。DXは「技術の導入」ではなく「組織を変革する」取り組みなのです。

DXにおけるゴールの示唆

ビジネスモデルの変革

最終的な“DXのゴール”は、ビジネスを取り巻く環境に合わせ企業が変化することと定義されています。この大きな変化に向かって、どのようなアプローチを取っていくべきでしょうか。

「旧来的なIT技術導入」と「DX」、サービスの違い

「ビジネスモデル変革」の姿

人間の仮説に基づくPDCA 戦略 データに基づく高速PoC
STP マーケティング One to One
明確な役割分担、メンバーシップ型雇用 組織・人事 オープン・柔軟な組織変更、ジョブ型雇用
属人的/複雑 業務 標準的/シンプル
部分最適・個別ROI判断 ICT 全体最適・PoCの連続で定着

成功のポイント

貴社でDXに取り組むにあたって、これまでとは異なる視点で事象や課題を捉え直し、必要な情報・データを集め、目的に沿って活用することが必要です。
DXは「導入計画の実現」ではなく、「新しい事業/サービス/業務の実現」がゴールとなります。

陥りがちな失敗と組織に必要な取組み

既存の「IT技術導入止まり」から脱却するためには、業務・プロセス・組織そのものの刷新が必要となり、現場サイドには抵抗感も生まれます。この部分は多くの企業にとって課題となっています。
経営層が「DX」「AI」などのキーワードをもって部下に任せたところ片手落ちな失敗に終わってしまう、という事がよくある失敗例として挙げられます。ミッションの曖昧さも一因としてあるかもしれませんが、真因は「本質的にこれまでの業務プロセスでは対応できない」という点です。

DX実現は前例のない、全社的な取り組みです。経営層みずからが組織に強く働きかける必要があります。

  • 取組みに対する経営者の強いコミットメント
  • ビジネス変革の意義や経営戦略の浸透
  • 実行するうえでの意識変革

このような取組みが必要不可欠です。

本質的なDXは「デジタルを〇〇に導入」ではなく、「会社の機能すべてをデジタルで繋げること」です。海外ではCEO直轄のDXチームが作られる場合があります。この部分は多くの企業にとって課題となっています。

DXの最重要項目「データ活用」の要点

ユーザーに「圧倒的な利用価値」を提供することが基本

顧客から預かった最大限に活用し、圧倒的な利用価値を提供し続ける

やや誤認識されがちですが「データ社会になればユーザーはデータを提供する」のではありません。個人情報や嗜好・行動が認識できるほどのデータを、当然ユーザーは慎重に扱います。データ活用は、そのデータ提供に見合うサービスを提示することから始まります。

「いかにデータを集めるか」ではなく、「集めたデータをいかにユーザーに還元するか」を絶えず考え続け、サービスに反映させ続けていくことが肝要です。

エスキュービズムによるDX推進支援

私たちの強み : DXのワンストップ支援

考えるだけではない。
作るだけではない。

私たちは、貴社のDX推進に必要なすべてのサポートを提供します。

考え、コンサルティングを実施するだけの会社は多数存在します。他方で、ICT/IoTのプロダクトをもち、サービスを提供する会社も多数く存在します。
しかし私たちは、考える力と作る力、そして実施する力までを併せ持つ希有な会社であり、PoCをはじめとするスモールスタートのプロジェクトからランディングフェイズのプロジェクトまで、高いアジリティでサービスを提供可能な、他にはない強みを持っています。

私たちの強み : UXプロトタイピングによるアプローチ

デザインの重要性を理解する
私たちだけのアプローチ。

DXにはUXとCXの概念が必須です。
そのために私たちがたどりついたのはUXプロトタイピングによる、より実践的なアプローチ。

DXとは、デジタルの世界でのよりよい体験価値を様々な技術を使って作り上げていくこと。そのためには、良い体験価値(=UX)を設計し、そのプロトタイプ評価を行いながら、どのような体験価値を作り上げていくのかを定めながら進めなければなりません。このアプローチにより、使い勝手のよい、実効性のあるDX戦略の実現が可能となります。

プロジェクト進行サイクルのイメージ(例)

構造的な課題に対してエスキュービズムが支援できること

DXを実現するために必須となる情報連携に対し、エスキュービズムは「誰もが目に見えて理解できるアウトプットの提示」します。

組織や事業の軸となるシステムを開発する上では、「各関係者共通の理解を得る」ことが重要です。
この解決はコミュニケーションのスムーズ化・プロジェクト全体のアジリティ向上に繋がり、
DX推進を大きく進めるファクターとなります。

事例紹介

都内オフィスビル会員制施設利用サービス/ 企画立案・システム構築

オフィスビルの価値向上を実現する、これからの時代に適した新サービスを構築。

  • ビジネスモデル構築
  • EC連携機能
  • 機能開発
  • 専用アプリ開発
  • 新決済連携

本プロジェクトは、特定のオフィスビルに入居するテナント企業の従業員を対象にした「BtoBtoEサービス」。 会員登録した対象企業の従業員が、会員制のラウンジやフィットネス、貸し会議室、コンシェルジュサービスを自由に利用し、個別に決済するという複雑なサービスを実現するシステムを弊社JAVAフレームワークの「REBLITZ」で構築しました。

プロジェクトの特色

課題・背景
  • toBのみならずtoCにも対応可能なシステムが必要だった
  • ビルのオープンに合わせ、約半年でのサービスリリースを目指す
解決策
  • サービスの骨子から一緒に作り上げるコンサルティングを実施
  • 要件フィット率70%のパッケージをベースに短期間で開発
  • toB、toC、対面、非対面など様々な状況にシームレスに対応できる予約システムを開発
効果
  • ユーザごとに異なる複数の料金テーブル、割引率などを容易に管理可能に
  • 誰もがスムーズに利用できるUI/UXで円滑なオペレーションを実現

大手百貨店 新世代のICT/DXを利用した改善企画

百貨店でDXを施策を実現するためにマイクロサイズのPoCと実証実験を実施

  • DX施策戦略
  • フィージビリティ実施
  • 現地調査の実施実行
  • PoCマネージメント
  • ビジネスモデル設計

これからの百貨店に求められるDXとは何かをテーマとし、かつ、最先端の技術を用いてどのようにシステムサービスを実施実装していくのか、をテーマとし、マイクロサイズのPoCの実証実験を小規模に高速で回す、というコンサルティングプロジェクトを実施。ニーズに合わせた実証実験を小規模に繰り返すことで、実現性があるのか、それがどのような効果を生むのかといった思考をUXという観点で思考できることが高く評価されています。
UXプロトタイピングを実際に小規模にPoCまで昇華し実施しています。

プロジェクトの特色

小規模なPoCを高い回転サイクルで実現

PoCおよび実際の機器製造までを素早いサイクルで実施。機能を限定したPoC用機器の製造まで、場合によっては企画から実証実験まで2ヶ月以下というサイクルで回し、効果確認等を実施するなど、素早いタームでの実験を行いました。

一部のPoC成果は実案件として稼働開始

これらのUXプロトタイピングで得られた成果に基づき、一部のプロジェクトは実際の実施案件ともなっています。このようなプロセスを設けることで、より精度の高いプロジェクトとして成立することが可能となりました。

ホログラフィックディスプレイを用いた、立体表示装置のPoC/実施実験

コロナ渦により注目を集めている、「触らないディスプレイ」であるホログラフィックディスプレイ。この騒動の前である2019年より研究開発し、PoCを実施しています。

次世代型ECインターフェイスを用いた向上PoC / 実施実験

動画やVRなどの活用性について検討を実施し、どのような可能性がありうるのかという点について、弊社からのリードにてご提案、可能性の検討等を実施いたしております。

記事に記載している内容は、ほんの一部の例に過ぎません。
この他にも非公開の事例などございますので、お気軽にお問い合わせください。
エスキュービズムが、貴社の思い描くDXを実現するお手伝いをいたします。