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ITが小売業界に起こした変化とこれからのミライ

本日は営業部(Sales&Consulting)部長の梅木さんに
IT・テクノロジーが小売業界に起こした変化と今後のミライについてお話を伺いました。

―「ネットvs店舗」から「ネット+店舗」の考え方へ ―

まず小売業態のIT化の歴史について簡単にご説明します。以下のシステムに代表される「本部が店舗の状況を把握し、経営効率を最大化するための チェーンストアマネジメントをする事を目的」としたIT化が、まず最初に普及しました。

商品マスタシステムによるSKU管理
POSシステムによる購買データの蓄積
自動発注システムによる店舗在庫や販売価格の最適化
FSP・CRMによる顧客管理による買い上げ点数・客単価向上
人時生産性を最大化するための勤怠・シフト・スキル管理
売り・仕入れ・在庫・粗利を管理するためのDWH
B/SやPLを部門別・店別に把握するための管理会計

1997年頃に楽天が誕生するのですが、当時の家庭向けネットワークはISDNで64Kであったり、そもそもネットは『店舗の売り上げを奪う存在』という見方を多くの人がしていた為、非常に疎まれていたことを思い出します。

2000年頃に日本でクリック(オンライン)&モルタル(リアル)という考えが普及し始め、『ネットとリアルの融合』については取り組まれたのですが、結局なかなか浸透しませんでした。

潮目が変わってきたのは2001年のADSLの爆発的普及です。

従量課金から定額制、キロバイトからメガバイトへの帯域拡大が一気にネットビジネスを加速させ、小売業のネット化も一気に進み始めます。

複数の有力なモール、カテゴリに特化したサービス、海外有力マーケットプレイスの躍進など、リアルを脅かす・あるいは共存するネットのサービスが数多く生まれました。加え、2014年頃に『オムニチャネル』という言葉が浸透したことにより小売業にとってネットは『24時間開いている坪効率無限大の店舗』という位置づけになっていきます。

同時にシステム開発の方法も変わってきました。

バッチ処理からリアルタイムAPIへ
オンプレミスからクラウドへ
自社開発から外部サービスの活用へ

例えば、ECにおいてはクラウドで提供される検索・レコメンドエンジンと、自社サイトをAPIで連携して使う、といった感じです。

その他にも、電子マネーなどの決済手段の多様化が進んだり、インターネットベースでのチェーンストアオペレーションを実現するブラウザPOSや、タブレットPOSが誕生しました。

弊社もタブレットPOSを日本で最初に提供したのですが、タブレットのビジネスユースは専業メーカーの寡占市場に対して大きなインパクトとなり、アプリとの組み合わせで、【シングルタブレット・マルチユース】が一気に加速し、市場のITプレーヤの構造を大きく変えることができました。

この実績から弊社はネットとリアルの両方のミライを語れる数少ない企業となりました。

リアルにおいては、最近では【店内デジタルカート・電子棚・セルフレジ・セミセルフレジ・キャッシュレス決済・翻訳接客】など、新しい技術がインターネットベースに統合され、そこに蓄積される膨大なログはAIを中心としたテクノロジーで高速且つ正確に分析されるようになってきています。

つまり、こうなると小売業にとってネットとリアルは、もはや区別して検討・選定するべきモノではなく、デジタル化という大命題の基で同じように検討すべきでしょう。

現に弊社クライアント様で、今まで社内で明確に別部署であり、相互交流のなかった店舗部門とEC部門の統合や、KPIの共有化に取り組み始めた企業もあります。

―「新しい」 をプラスすることで、より市場が拡大中―

今後の先端デジタルリューションとして期待されているのはVR×コマースや動画×コマース、AIチャット×コマース、他言語対応といったUI/UXに働きかけるテクノロジーが挙げられると思います。

“新しい”アイデアは様々なところで生まれています。商談中のお客様の声、社内のR&D部隊の研究、パートナー企業とのディスカッション、これらはどの企業にもあることですが、弊社はこの時 『あったらいいよね』で終わらず『どうやったらできる?』と問い続ける事の積み重ねで様々なアイデアを生んでいます。

例えば、弊社には昨年発表した「VRコマース」という技術があります。通常VRコンテンツを作るには撮影が30カット以上必要となります。Amazonの商品画像で6カットくらいなので、VRコンテンツを作るということは通常よりも撮影コストはどうしても高くなってしまいます。

私は、ここから『では商品単価が数百万する、且つ簡単に持ち運びできない、在庫も少ないような超高額商品をVR化してサイネージやタブレットで見れるようになれば?だけどその代わり、撮影時に徹底的に微細部まで拡大してツウが好むポイントまで見せられるようにすればリアルと変わらない体験をネットで実現できるんじゃないか?』ということを考え、そういうことに課題をお持ちの企業様に提案をするところまでを日常的に行っています。

目先のコストだけでなく、全体的なメリットを考えた施策を多く生み出しお客様へ届けています。

そして、Eコマース業界はまだ20年ちょっとであり、オムニチャネルと表現されるネットとリアルの統合やキャッシュレス社会化も、アメリカや中国の状況をみると国内においてはまだ成熟しているとは言えず、これからも市場の拡大が見込めます。

またECだけではなく、リアルの業界でもタブレットのビジネスユースが一層拡大し、ますますシングルタブレット・マルチ業務化が進んでおり、楽しみな分野です。

ただ、お客様から弊社に対していつも求められることは『自社のビジネスを変える+α以上のアイデアとその実現手段』ですので、ここに一番こだわりを持って取り組んでいきます。

最近では大手企業も当社のアイデアとシステム構築力に対する期待から、非常に多くのご相談を頂いています。そうした期待に応えるためパートナー様や事業者様とのアライアンスをどんどん拡大しています。

―エスキュービズムの強み―

当社が市場から支持を受けている『Orange EC』『Orange Oparation』ですがリリース当初からネットとリアルを統合したDBで管理できるものでした。(当時としては画期的でした)

今でこそネットと店舗で在庫を分けますが、昔は店舗の在庫をネットでも売るのが当たりだった時代で、これは当社がネットで起業してリアルのお客様とお付き合いしてきたからこそで実現できたことでした。

そして、より一層のデジタル化が進む現在において、小売業態の企業様向けに、システムだけにとどまらず、その先にいる消費者の購買やサービスの体験をより良くするための企画・アイデアを一緒に考えて、実行まで寄り添うことをミッションとしています。

こういった積み重ねがあるので、日本を代表する大企業相手でも当社は直接ビジネスを行うことができるポジションにいます。

―最後に―

エスキュービズムは、市場の拡大と共に成長をしてきました。まだ20年ちょっととは言え、ECは人々の生活から切っても切れない存在となってきています。そんな圧倒的スピード感で進む「技術」や「流通の発展」など、様々な物事を楽しめる方と共に新しい未来を創造していきたいと思っています。

私の統括している部署では、この圧倒的なスピード感についていくには、”PDCA”よりも”DCAP”を大切にしています。「いかに早く実行し」「対策を練るか」ということを念頭に置いて行動したほうが最終的にお客様の求めている良い結果に早く到達します。

『新しいミライ』をお客様だけではなく、今いるエスキュービズムのメンバーや今後入社してくれる方とも語り合えることを楽しみにしています。

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