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渋谷PARCO!リアル店舗でクラウドファンディングを促進??Booster Studioとは

こんにちは
広報担当の清水です!

今回は、2019年11月22日にオープンした渋谷PARCO内に出店しているBooster Studio by CAMPFIREに足を運び、最先端のショールーミング店舗をチェックしてきました。

クラウドファンディングのプラットフォームを提供するCAMPFIREと、ショッピングセンター事業を展開するPARCOは共同で、「Booster」というクラウドファンディングサービスを運営しています。

その「Booster」が初めて出店した初の次世代型ショールーミング店舗が、Booster Studio by CAMPFIREなのです。

まずは、ショールーミング店舗について紹介したいと思います。

アメリカで広がりを見せるショールーミング店舗

Booster Studio by CAMPFIREのような店舗はショールーミング店舗と呼ばれ、国内外で増加してきています。

ショールーミング店舗とは、在庫を持たずに、試着や体験などの接客業務に重点を置くことで、顧客との接点としての店舗での体験を最大化することを目的にした店舗です。

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アメリカでは、店舗数を増やしているb8ta(ベータ)がショールーミングの店舗の事例として注目されています。
b8taが注目を浴びるようになったのは、店舗の形態をとっていても「商品を売ること」に主眼を置いていないためです。

一般的な小売の店舗であれば、商品の在庫を豊富に用意し、「いかに多くの商品を販売するか」ということに重点が置かれます。

しかし、b8taや今回紹介するBooster studioが販売するのは、商品ではなく情報なのです。

Booster Studio・b8taの店舗の仕組み

どちらの店舗も天井にカメラを設置し、来店客のデータを収集しています。このデータによって、製品の出展者は、その製品に興味を持ったり、手にとったりした来店客の属性や店内での行動パターンを入手することができます。出展者は、このデータを使うことで、ユーザーからのフィードバックを獲得し、テストマーケティングなどの実施が可能になります。出展者は、その対価として出展料をb8taに支払うことでこのビジネスモデルが成立しています。

Booster Studioの店舗では製品を購入することはできませんが、一部製品は、クラウドファンディングのプロジェクトを支援するという形で入手することも可能になっています。オンライン上ではわかりづらいVRやARなどのテクノロジーを使った製品を実際に試すことができるので、来店客にとって楽しい店舗になっていると感じました。製品の詳しい情報はタブレットで確認できます。

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その他のショールーミング店舗

b8taやBooster studioの他にも、ショールーミング店舗を展開しているブランドがあります。

JINS BRAIN Lab.

JINSは上野駅ビル内に、JINS BRAIN Lab.という接客を重視したショールーミング店舗を出店しています。在庫をほとんど用意せず、狭い店舗でも商品を多く陳列しているため、来店客は幅広いラインナップから試着ができます。決済はスマホのアプリ上でのみ行うことができるようになっています。
また、AIによるメガネの似合い度判定サービス「JINS BRAIN」を搭載した「ブレインミラー」を設置し体験を提供することで、来店した価値があると感じてもらい、店舗を単なる販売の場ではなく顧客接点の場として最大限に活用しています。

Booster StudioがPARCO渋谷に出店する理由

Booster studioやb8taと他のショールーミング店鋪との最大の違いは、そのビジネスモデルにあるといえるでしょう。

JINSの展開するようなショールーミング店舗は、商品と顧客の接点を創出することで、オンラインでの購入の促進や、自社ブランドの認知度を向上させる働きをしています。

しかし、Booster Studioには自社ブランドの製品はなく、オンラインでクラウドファンディングを行っているプロジェクトの製品展示のスペースを提供して紹介することが目的となっています。

出展者としては、渋谷PARCOという集客力の高い店舗でユーザーと接点を作り出すことが可能になり、Booster Studioとしては、プロジェクトが成功して集めた金額が多くなることで、マージンを増やせます。出展者と店舗の両者ともにwin-winの関係を築くことを目指しているといえるでしょう。

直接製品を手にとり、体験できる場としての「店舗」をクラウドファンディングのプラットフォームにうまく落とし込んだカタチが、このBooster studioであるといえるでしょう。
今後は、オフラインをベースとしたビジネスがオンラインに進出していくだけではなく、
Booster studioのような、オンラインベースのサービスが、オフラインの店舗を活用する事例もでてくるのではないでしょうか。

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