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拡大する食品宅配、その中でも異彩を放つクックパッドマートとは

こんにちは
広報担当の清水です。

今回はアプリで注文し、新鮮な食品を宅配BOXで受け取ることができる「クックパッドマート」を利用してきました。
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クックパッドマートでできること

クックパッドマートでは、街のパン屋さんや精肉店などの店舗で扱う“こだわりの食材”をアプリで購入することができます。
1品からでも購入することができ、送料は無料で利用することが可能です。
他の食品宅配サービスとの最も大きな違いは、受け取り場所や時間も自由に選べるという点で、受け取りBOXはドラッグストアやカラオケ店に多く設置されており、それぞれの営業時間内に商品を受け取ることができます。
上記以外には、マンションやオフィスビルに設置されています。
現在、共働き世帯の課題解決のため、保育施設への設置を進めているようです。
購入できる食材はクックパッドで閲覧できるレシピと紐付いているのも魅力の一つです。

クックパッドマート体験レポート

<アプリでの購入>

まずはアプリで商品を注文します。
最初に、受け取るロッカーの位置を設定し、次に受け取り日を選択。
そこから商品を選択し、カートへと追加していきます。
肉や魚などの生鮮品や青果、チルドの惣菜など、バラエティ豊かな商品を購入することができます。
カートの中身を確認し決済を完了したら、受取日時まで通知を待ちます。
アプリから受取可能になった旨の通知が来たら、自分の好きな時間に受け取りBOX に向かいます。
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<受け取りBOXの使い方>

受け取りBOXまでたどり着いたら、アプリを起動し受け取りBOXについているカメラでQRコードを読み取ります。
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すると受け取りBOXのロックが解錠されるので、ケースの中に入っている商品を受け取ります。
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アプリ上で各商品の入っているロッカーのIDを確認し、商品を受け取ります。
ただし、一度の注文であっても、IDが複数に分かれていて、ばらばらのケースに入っている場合があるので注意が必要です。
宅配BOXは冷蔵庫になっているため、生肉や鮮魚を購入しても、安心して受け取ることができます。

実店舗から届く食品宅配サービス

クックパッドマートのように、オンラインから食品を注文し、配達を行うサービスは様々な企業が展開しています。

・Amazon prime now
Amazonのプライム会員限定で、食品スーパーのライフから最短2時間で商品を届けてくれるというサービスです。日本でも利用可能で、現在は東京都内の一部地域のみで利用可能になっています。専用アプリから注文すると、Amazonと契約した配達員が店鋪から商品を届けてくれます。

・ウォルマート
アメリカの小売大手であるウォルマートは、2019年の11月から年間98ドルの会員費を支払うことで、何回でも送料無料で購入した商品を自宅に配達してくれるという「Delivery Unlimited」というサービスを開始しました。オンラインで商品を購入すると、「パーソナルショッパー」と呼ばれる配達員が店舗から自宅まで配送してくれます。

・フーマーフレッシュ
中国のEC大手であるアリババグループの「フーマーフレッシュ」も、ウォルマートと同様、オンラインで商品を購入すると配達員が店舗から宅配してくれます。最大の特徴は、店鋪から半径3km以内の配送先であれば、注文後30分以内に商品が届くという点です。

こうしたサービスは、実店舗を配送拠点としています。配送先にもっとも近い店舗から発送することが可能になるため、配送センターからの配達と比べると、商品の到着までの時間を短縮することが可能となっている点が強みであるといえるでしょう。

店舗を持たずに宅配を行うサービス

ウォルマートやフーマーフレッシュとは異なり、店舗を持たずに配送センターなどから宅配を行うサービスも提供されています。

・Amazon フレッシュ

Amazon prime nowの他にも、Amazonは食品の宅配サービスを展開しています。
Amazonフレッシュは、4,000円以上の買い物から使用可能で、川崎にあるフルフィルメントセンターから商品を配送します。EC企業ならではの、既存のフルフィルメントセンターを活用するという方法で宅配を行っています。

・オイシックス

オイシックスは、食品の宅配サービスをサブスクリプションモデルで提供しています。
生産者からオイシックスが商品を仕入れ、過去の購入履歴などに基づき、各ユーザーに
おすすめ商品を提案し、宅配を行います。データを活用し、購入する商品を提案することで、商品を選ぶというユーザーの負担を軽減している点が特徴的です。

 

以上で紹介した以外にも、多くの企業が食品の宅配サービスを展開しています。
しかし、こうした「食品、飲料、種類」市場のEC化率2018年で2.64%と「書籍、映像・音楽ソフト」の分野の30.80%と比べると低く、まだまだ普及していないのが現状です。
参考:「平成 30 年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)経済産業省」

 

こうした現状の背景には、食品は手にとって鮮度を確認してから購入したいという消費者のニーズや、単価が低いにも関わらず、温度管理などが重要なため、事業者にとって配送のコストが大きくかかるという点があります。

今後、食品宅配が普及していくためには、ユーザーの生活の導線にどのように入り込んでいくか、また、配送や在庫管理などをいかに効率よく行っていくのかが重要になっていくのではないでしょうか。

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