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【X TECH TechLIVE 】最高技術責任者 細田による対談インタビューレポート

12月1日に「X TECH TechLIVE vol.7 人工知能開発に関わる現役エンジニアが語る
IoT×人工知能開発の最前線」が開催されました。
その中で、世界初の全自動衣類折りたたみ機「ランドロイド」を生み出した
セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ様と、
ECサイト、POSアプリ、家電など、ソフトとハード両面で事業展開を行う
弊社エスキュービズムの開発者による対談が行われました。

登壇者
セブンドリーマーズ株式会社 robotics事業部 五島暢之氏
セブンドリーマーズ株式会社 社長室長 佐藤誠氏
株式会社エスキュービズム 最高技術責任者 細田謙二
司会:スローガン株式会社 木村圭佑氏

どのような事業を行っているか、IoTの活用について

五島氏 「ランドロイドという製品を作っています。乾燥した衣類を機械の中に入れていただくと、
中で衣類をつかみあげて、衣類の種類を判断し、その衣類に合わせたたたみ方で畳む、という製品です。
IoTの活用は検討中で、ランドロイドから得られる情報は衣類の情報ですが、
ユーザーの方に「これは誰々の衣類だ」という情報を入力してもらうことで、
情報を増やしていく、ということを考えています。
では、得られた情報をどう生かしていくか。今、IoTで皆さんもそこを悩まれているところだと思いますが、
人が持っている課題をIoTで解決する方法を見つけていこうと思っています。」

細田 「今やっているのは、駐車場予約システムeCoPAです。空きスペースをアプリから予約して、
事前に押さえておくことができます。予約したスペースに、実際に駐車されたかどうかを判定するために、
ナンバープレート認識を開発しています。また、今後やりたいのは「ダイナミックプライシング」。
混んでいる時は価格設定を高く、空いている時は低くするなど、
状況に応じて価格が設定されるシステムです。
きちんと混雑状況が予測できれば、よりよいプライシングができます。その辺りを研究しています」

IoTエンジニアになりたい人が得ておくべき知識とは?

細田 「電源が確保できていれば、ラズパイを通して通信ができるのでRUBYなどでプログラムを書いてしまえば簡単です。
省電力で動かさなければいけない場合は、C++でコンパイルした基盤をそのまま載せて、
ハンダ付けするなど、場合によりけりで、必要に応じてハードウェアの知識も必要になってきます」

五島氏 「データありきでやるのか、それとも人が困っていることを解決するためにデータを蓄積して活用するのか。
入口がどっちかによって、必要な技術が変わってくるのではないでしょうか」

エンジニアのバックボーン

木村氏 ― エンジニアとしてのキャリアについてお話いただけますか?
細田「私はもともと脳科学、AIを研究していて、新卒で入って、WEB開発、ECサイト、CMS、店舗運営のアプリ、
タブレットPOSなどを開発し、今はIoTの開発をしています。入社当時はWEBが新しかったことと、
研究はタイムスパンが長いなと感じていて、WEBのスピードの方が自分に合っているなと」

五島氏「私はメーカーにいて、新卒で23年くらい、民生用のレコーダーをずっと開発していました。
入社した時はVHSが主流で、
その後にDVDレコーダー、HDDレコーダー、ブルーレイレコーダーと一通りやってきました。
退職後、派遣会社で受託開発をやっていました。
また、ものづくりをしたいなと思っていたところに声をかけていただいたのです。」

木村氏 ― お二人ともコードをゴリゴリ書いてらっしゃるんですか?
細田「はい、私はそうですね」
五島氏「今、私は書いていないです。もともと組み込み系のエンジニアだったのですが、
マネージャーとしてランドロイドの組み込みソフトとスマホアプリ、
IoTのサーバーのソフト開発をひとまとめに見ています」

AIやIoTなどの技術革新をウォッチする

木村氏 ― 新しい技術の習得方法はどうされていますか。
細田「常に技術動向はウォッチして、GitHUBのトレンドをチェックしたり、
techieなニュースを見て面白いなと思う技術を掘り下げたり。
最近だとディープラーニングのオープンソースを試してみました。
特に機械学習の分野は、習うより慣れろだと思っています。
また、社内ではアーキテクチャとしてマイクロサービスを主軸に置くということを今やろうとしています。
モジュール化してAPIで連携するやり方です」

五島氏「私は逆に追わないタイプで、必要があれば取り入れます。だから目的ありきなんですね。
CもRUBYもあくまで手段であって、何かをするために必要であればやろうかなというところです。
AIやIoTのインフラについてはセブンドリーマーズに入社してから触れた分野です」

IoTの価値

五島氏「今後の展望でいいますと、今のランドロイドを福祉向けにすること、洗濯、乾燥もついたオールインワン、
2020年にビルトインタイプを作りたいです。
家族別に分けてくれて、家族の部屋に運んでくれるという、そこまで考えています。
それと並行して低価格版を進めます。業務用ではコインランドリーでの活用も考えられます。
洗濯物を預けておくと、人が畳んでくれるサービスがあるのですが、それを機械が代替できればいいですね」

― ランドロイドの価値というのは、「洗濯物を折りたたむ」というめんどくささ、家事のしんどさを開放することなのでしょうか。
五島氏「価値の一つですね。ランドロイドに注目してもらうための入り口はそこです。
それだけだと受け入れられないので、そこにどのような不可価値をつけていくか、大きくいうと人の生活を変えたいです。
折りたたむというのは第一ステップです」

細田「エスキュービズムではnoodoeという飲食店向けの製品を販売しています。
IoTのひとつの価値というのは人件費の削減というところ、そこに人が介在しなくてよくなったからこそ
他のサービスに注力できるところなのかなと、エスキュービズムでは考えています」

◆エスキュービズムが考える「IoT」
“モノを買う時代”から、“サービスを利用する時代”へ

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